広葉樹(こうようじゅ)カツラ、桂(カツラ科)

北海道、本州、四国、九州などに分布していますが、蓄積が多いのは北海道です。しかし、最近では生産量が少なくなっています。

木材
辺材と心材の色の差ははっきりしています。前者は黄白色で、後者は褐色です。カツラの木材の中で、色の濃いものをヒカツラ、淡いものをアオカツラと呼んで区別することもあります。前者のほうがよいとされています。年輪界は明らかです。肌目は精です。気乾比重は0.40-0.50(平均値)-0.66でやや軽軟な木材といえます。保存性は低く、切削などの加工は容易で、表面はよく仕上ります。

用途
軽軟で、加工がし易いので、家具用材、とくに引き出しの側板としては定評があります。しかし、最近では、生産量が減り、需要が追い付かなくなってきため、ずっと値段の安い南洋材の中から材質が比較的似ているようなものを探しだし、ナンヨウカツラというような商品名をつけて代用品にしていることが多くなっています。したがって、よほどでないと、カツラを引き出しの側板に使ったような家具に出会うことはないようです。かつては、洗濯用の張り板、和裁の裁ち板などのような用途があり、われわれには馴染みの深い木材でした.。碁・将棋などの盤、彫刻、器具などにも使われます。

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