広葉樹(こうようじゅ)オニグルミ(クルミ科)

北海道、本州、四国、九州などに分布していますが、蓄積は多くはありません。どちらかというと、東北地方、北海道などが産地としてよく知られています。造林されることがあります。オニグルミの木材で日常接することのあるのは、洋風の家具、あるいはフローリングになっているものが大部分です。
オニグルミの実は食用になりますが、日本ではクルミの実として売られているのは果実を目的として栽培されているテウチグルミ(J.regia var.orientis)からとられるものです。木材辺材と心材の色の差ははっきりとしています。前者は灰白色で、後者はくすんだ褐色です。年輪はとくにはっきりしているとはいえません。道管の直径が大きいので肌目は粗です。気乾比重は0.42-0.53(平均値)-0.70で、木材は中庸な硬さと重さをもっています。木材の狂いが少なく、靭性があります。切削などの加工は容易で、表面仕上げは良好です。

用途
この木材の特徴的な用途として銃床がありますが、これは上述の性質をうまく組み合わせたものです。家具、建築、器具、彫刻などの用途が知られています。

ウォールナット(クルミ)類の無垢フローリングとクルミ科の木材について

木魂の無垢フローリング 樹種カテゴリ別ページ