針葉樹 オウシュウアカマツ(マツ科)

ヨーロッパからシベリアまでユーラシア大陸に広く分布しており、ヨーロッパの代表的なマツの一つです。
Scotch pine、樟子松(中国)、サスナ(ロシア)など、それぞれの国で呼ばれています。

シベリアから輸出される木材がスコッツパインというヨーロッパ産のような名前がついているのは不思議に思われますが、
ヨーロッパ産の方が、世界に知られているからです。ロシア語で、サスナというのが、英語のパイン(マツ)に相当します。

わが国ではオウシュウトウヒのホワイトウッドに対してレッドウッドと呼んで、製材、集成材、集成材用のラミナが大量に輸入されています。
心材は赤褐色、辺材は淡黄白色で、一般に日本のアカマツより濃色のようです。

材質は、ほとんどアカマツと同じです。 輸人されている丸太をみると、日本でもかつて見ることが出来た通直で、直径の太いものもあります。
気乾比重は0.37~0.45(平均値)~0.63です。年輪は明瞭で、肌目の粗な木材です。

樹脂道(軸方向細胞間道)があり、材面に「“ヤニ”が滲み出るので内装に使う場合はヤニ処理が必要です。
耐久性は中庸です。 加工のし易さは中庸ですが、仕上がりはよい方ではありません。

建築、建具、坑木、電柱など、アカマツと同様な用途がありますが、大径で形質がよいものはアカマツより高く評価されています。

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