無垢フローリングのお手入れ、メンテナンス、掃除

ガラス系塗料塗装(SSG、木塗MOKUTOなど)
無垢フローリングの場合

無垢フローリングの塗装において、最近特に取扱いを増やしているのが浸透性の特殊液体ガラス塗料です。

ガラス系塗料と聞くと、ウレタン塗装に様な造膜型で何だか少し冷たいようなイメージを持ってしまいますが、オイル同様に含浸型塗料なので、見た目は自然な風合い、自然な質感に仕上がります。合板フロアーやウレタン塗装のような冷たさは全く感じません。

オイル塗装品とガラス系塗料とを並べて比べてみると、触った感じはほぼ同じです。

ただし色味については、オイル塗装のオイルはクリアーと言えども少し黄色味がかっており、ガラス系塗料は無色透明です。

特殊液体ガラス塗料と自然OIL&WAXの色味差(樹種:ジャーマンメープル(シカモア))
特殊液体ガラス塗料と自然OIL&WAXの色味差(樹種:ジャーマンメープル(シカモア))

メープル、バーチ、シカモア、桧などの明るく白い色のフローリングに塗った時に見比べると、オイル塗装の方が若干黄色くなり、ガラス系塗料はとても明るく感じます。

特殊液体ガラス塗料は、アルコール系溶剤が短時間で蒸発し、ガラス分が空気中の水分と反応してガラス層を形成します。
対傷性や対溶剤性などの機能性だけでなく、施工性にも優れ、メンテナンスも簡単です。

メンテンスでの塗布としては、5年に1回くらい塗布していただければと思います。液体なので塗布作業は非常にかんたんです。ムラにもなり難いですが、液体の場合はアルコール臭いがきついので塗装屋さんにお願いするのも一つの手かもしれません。乾燥すればアルコール臭は無くなります。

無垢フローリングで快適に過ごしたいけれどもメンテナンスが面倒なので採用に迷われている方、メンテナンスは好きだけど高齢になったのでなるべく楽に済ませたい方、塗料まで自然素材にこだわられない方などには最適かもしれません。

現時点では、オイル塗装に比べると割高ですが、もしオイル塗装で年に1回真面目にワックスを塗布するとなると特殊液体ガラスの方が安くつくかもしれません。

ガラス系塗料塗装の無垢フローリングの掃除と手入れ、メンテナンス手順

  1. 乾いた雑巾、化学雑巾を使用して乾拭きしてください。
  2. 汚れが落ちにくい場合は濡れ雑巾を使用して汚れを除去し、その後乾拭きで水気を拭き取ってください。
  3. 木目に汚れが入っているなど、汚れがひどく落ちにくい時は、薄めた中性洗剤を浸したミクロファイバー布などを使用して汚れを除去してください。水気はすぐ拭き取ってください。
    ※強アルカリ洗剤は使用しないでください。
  4. ガムや食べ物による汚れの付着は、表面を傷つけないようにペーパーナイフなどでおおまかに取り除いた後、市販のスプレークリーナーなどを使用して完全に除去してください。
  5. マジックや絵の具などのひどい汚れが付着した場合は、塗料用シンナー、ラッカーシンナーなどの溶剤をミクロファイバーに含浸させ拭き取ってください。

>無垢フローリング材のお手入れ・メンテナンスについて


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