無垢フローリングのお手入れ、メンテナンス、掃除

オイル塗装の無垢フローリングの場合

当社で扱う無垢フローリングの表面塗装で今のところ1番人気なのが表面に膜を作らない浸透系オイル塗装です。

無垢フローリング本来の自然な見た目、足触り、温かさを失うことなく、傷や汚れから保護してくれます。

また、自然素材でもある天然オイル(油)を使用する事から使う側にとって安心感があります。

一概にオイル塗装と言ってもオイルメーカーはたくさんございますし、各メーカー共にラインナップもたくさんございます。

自然系のオイル原料としては、亜麻仁油、大豆油、ヒマワリ油、アザミ油、バルサムテレピン油、レモン油、菜種油、オレンジピールオイル、桐油、アマニスタンドオイル、ヒマシ油など各メーカー共に様々なオイルを混合して商品を販売しています。

有名な自然系、天然系のオイルメーカーとして輸入製品ではオスモ社、リボス社、クランプ社などが有ります。
国産メーカーとしては、玄々化学、ターナー色彩、太田油脂などが有ります。
それぞれオイルの特徴がございますので、当社で“自然OIL&WAX”をご指定頂いた場合は、樹種ごとに適した塗料を使い分けております。

無垢フローリング用のオイル(油)とワックスをよく耳にしますが、そもそもオイルとワックスとでは名前が違いますので用途も異なるという事をご理解ください。

フローリング用オイルと言われている商品は、基本的には木材に浸透し、木材内部で硬化することで表面硬度を高め、対傷や対凹みに対して有効です。植物性オイルが主成分ですが、蜜蝋ワックス成分も多少含まれています。

蜜蝋ワックスはというと、浸透性でもどちらかというと表面に残り防水防汚効果を発揮します。蜜蝋ワックスが主成分ですが、オイル成分(荏ゴマ油)も含まれております。
ちなみに油跳ねは、オイル塗装よりウレタン塗装の方が目立ちます。オイル塗装された無垢フローリングには元々油が浸透しています。ウレタン塗装に着いた油跳ねの方がベタベタして表面に残る事が多いようです。

当社といたしましては、まずオイル塗装を施し、メンテナンスでは蜜蝋ワックスかけていただく事をお勧めしております。身近なところのイメージで行くと、化粧水がオイルで乳液がワックスと言った感じです。 入居前にフローリング用のオイルを塗る、もしくはオイル塗装が施された商品を購入する。おおよそ1~2年毎にメンテナンスで蜜蝋ワックスを塗布して頂くイメージです。実際には、キッチンやダイニングは半年に1回程度、その他は2年ごとくらいをお勧めします。

お勧めできない蜜蝋ワックスの塗布方法として挙げられるのは「今日は1日掛けて徹底的にワックス掛けをしよう!」というノリは大変疲れます。できれば眠れない夜にでも少しずつ少しずつ塗布していくことをお勧めいたします。

フローリングオイルも蜜蝋ワックスもそれぞれ比率が違うにしても、オイルとワックスが両方含まれています。そうなると蜜蝋ワックスのみを塗布すれば良いのではないかと考えてしまいそうですが、市販されている蜜蝋ワックスはマーガリン状の為に無塗装品には部分的にムラができやすく、なかなか綺麗に塗布する事が難しいです。

補修に関しましては、このオイル塗装が一番し易いです。例えば傷が気になる方は紙やすり、サンドペーパーで擦ってオイルを塗布する事も可能です。凹みが気になるようであれば、凹みに水分を垂らして当て布をしてアイロンを当てれば膨張して戻ってきます。オイルを塗布するにしても蜜蝋ワックスを塗布するにしても重ね塗りができるので大変便利です。

オイル塗装無垢フローリングのお手入れ、メンテナンス、清掃手順

  1. 窓を開けられる環境なら窓を開けてください。
    オイル塗装の場合は、ウレタン塗装とは違い表面に静電気が発生しにくいので埃(ほこり)が床にぴったりくっつく事はありません。窓を開けて風通しを良くするだけでも埃はある程度外に出ていきます。
  2. ホウキまたはフロアワイパー(ドライ)、乾拭き雑巾で残った埃を取り去ります。オイル塗装と無塗装品(カンナ仕上げ)はホウキと相性が良いようです。
  3. 家具の裏やフロアワイパー(ドライ)が入り込めなかった箇所は掃除機でホコリやごみを吸い取りましょう。
  4. 特に汚れている箇所を見つけたら、硬く絞った雑巾で拭きとってください。フローリングの隙間に落ちた汚れが気になる方は爪楊枝等で取り除いてください。
  5. それでも落ちない場合は、紙ヤスリ、サンドペーパーでサンディングして削り取ってください。削られた箇所ではオイルも削られていますのでオイルを塗布してください。
  6. 傷や凹みに関しては、程度にもよりますが凹み箇所にお水を掛けて必ず当て布をし、アイロンで水蒸気を送り込み凹みを膨張させてください。
  7. 1~2年毎の定期的にメンテナンスで蜜蝋ワックスを塗布してください。
      フローリング表面の汚れを落としてからワックスがけを行ってください。
      木の導管に汚れが詰まっているとオイルもワックスも浸透しません。
      あまり頻繁にワックスを塗布する必要はございません。元々、木の導管にワックスを入れ込んでいく訳ですから入る量は限られています。浸透しきらなかったオイルやワックスは表面に残ることになり、べたつきや汚れが付く原因になります。
      また、例えば家具の下やお部屋の隅など、足の届かない箇所はワックス材の剥がれる要因が少ないので頻繁に塗布する必要はございません。   蜜蝋ワックス塗布のコツは、床が完全に乾いた状態で少しずつチビチビと塗ることになります。
  8. 水で希釈して溶かす様な水性クリーナーのご使用はなるべく避けてください。水分は無垢フローリングにとっては大敵です。使い方によってはひどく毛羽立ったり反りが出てしまう可能性がございます。各オイルメーカーとも水性クリーナーを販売しておりますが、ご利用にあたっては十分にご注意ください。弊社といたしましては推奨いたしません。

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